働き方の未来2035
こんな懇談会が厚生労働省で行われていました。
「働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために」懇談会 |厚生労働省
2016年1月から同年8月まで様々な議論がされたようです。
報告書は38頁にわたるのですが、少子高齢化の現状と技術革新のトレンド、働き方のスタイルの予測まで幅広い報告がされています。
その中の一説を引用します。
「2035 年の企業は、極端にいえば、ミッションや目的が明確なプロジェクトの塊となり、多くの人は、プロジェクト期間内はその企業に所属するが、プロジ ェクトが終了するとともに、別の企業に所属するという形で、人が事業内容の変化に合わせて、柔軟に企業の内外を移動する形になっていく。その結果、企業組織の内と外との垣根は曖昧になり、企業組織が人を抱え込む「正社員」のようなスタイルは変化を迫られる。」
少子高齢化による労働生産人口減少は年間27万人にも及ぶとする報告がありました。その減少を埋めるだけの労働力確保はもはやあきらめるしかありません。ICTが全てを埋められるわけは有りませんし、何より消費が落ち込みます。
2035年、あと18年後。皆さんはどんなスタイルになっていますか? そしてそのトレンドはもう始まっています。
組織診断って?
あまりなじみがない「組織診断」という言葉。
インターネットで検索すると身体の細胞検査みたいな結果が出ます。
https://hospital.city.sendai.jp/department/seiken.html
でも、自分が取り組んでいる組織診断は、「会社の組織を見える化する」ものです。
会社には必ず組織があります。でも、その組織の状態を測定したり数値化することは、日本企業ではほとんど行われてきませんでした。
単一民族、単一宗教といった文化の均質性が根底にある、とする意見もありました。
ではなぜ、人材採用の時に適性検査をするのでしょうか。文化が均質であれば適性検査などいらないはずです。
しかも、受け入れる側の組織や会社の状態がわからないままで、有効な人材採用って可能なのでしょうか。
数値化がすべてではありません。が、「数値化」されたデータのある組織と、「雰囲気良いよ」「明るい職場」というコメントのある組織、皆さんどちらを信じられますか?
初投稿
会社の組織を数値化する、三浦才幸です。
BBAという組織診断の普及と開発を、株式会社ディジットという会社で進めています。
HRテックが一般的になってきたこともあって、会社で働く人々の「数値化」は進化し続けています。でも、それを受け入れる会社組織のプロフィールが数値化されていない現状があります。
このブログは、それらにまつわるいろいろなエピソードを語る場にし、組織とは? そして人とは? というテーマで考えていきます。